会社には〇〇が出没する！？

動物駆除業者がやって来る

会社と言っても私の勤めているのは工場だ 

その工場にヤツらが出没するようになったのは

ほんの２か月ほど前だった

何の前触れもなく突然ヤツらが暴れ始めた

ヤッツらは引っ越しして来たようだ

 近くの建物が取り壊され始めたのが数か月前

老朽化と経営状況により

その取り壊しが決まったようだ

今まで工場ではヤツらが出たとの話は

何度か聞いてきたが

自分の働く場所にやってくるとは

思いもしなかった

工場といっても

衛生状態が保たれているので

油まみれ汚れまみれとい感じではない

休日出勤の朝

休憩所に置いてあった

誰かのお菓子が散乱していた

そしてヤツが脱兎のごとく逃げ出していった

想像していたよりもだいぶ大きい感じだ

大人の手位のイメージだ

職場に動揺が走る

「怖い」

このままでは休憩所が使い辛い

それどころか仕事にならない

職場を預かる者としての責務

 動揺したままでは仕事にならない

職場を預かる者としてはやる事はただ一つ

部下を落ち着かせ通常通り仕事に戻す事だ

私は意を決した

この一言で皆が平静を取り戻すはずだ

いや取り戻さなければならない

「みんな聞いてくれ」

「今朝、休憩でネズミが出た件だが…」

「あれなネズミではない」

部下たちがざわつく中、私は言う

「あれは…」

「あれはカピバラだ！！」

市販の殺鼠剤では捕まらない

 市販の殺鼠剤では捕まらない

正確にいうと捕まえる事が出来なかった

我々が実施した事は

ねばねばシートと殺鼠剤を

ヤツら発生した場所に

いくつか置いただけだ

使い方としては間違えていないと

思っていた

プロの業者は違う

ヤツらを捕まえる事が出来ず

とうとうプロにヤツらの始末をお願いする事になった

（別名：ネズミ駆除業者）

彼らが持ってきたのは

我々が使用していたのと同じ罠

ねばねばシートとピンク色の殺鼠剤だ

少し違うと言えば殺鼠剤が

より強力らしいという事だ

 人体にも悪影響があるので

注意するようにとの指示を受ける

私は思った

どう注意すれば良いのさ…

しかし驚いたのはそこではない

罠の仕掛ける場所だ

我々はヤツらの発見現場である

休憩所内に罠を設置したが

それではダメだった

休憩所内では逆にヤツらを誘い込む事となり

被害が出てしまうとの事だった

プロはヤツらの生態を把握しつくし

職場内を見まわし移動ルートを想定した

壁際の物陰の下に罠を置いていった

その他洗面所の下にもだ

とうとうヤツらが姿を見せた

 1週間後

罠を見ているとヤツらの一匹が

ねばねばシートに引っ付いていた

私は思った 

怖い！

なので当然部下に確認をさせたのだった

「なんか干からびてますね」

夏場に罠かかりすっかり乾燥してしまったようだ

ヤツらの処分の仕方

 そういえばヤツらの処分の仕方を

私は聞いていなかった

どうすんだろうこれは？

悩んでるところ部下が現れ一言

「シートを畳んでゴミに捨ててくれ」

って業者さんが言ってましたよ

なんちゅう処分の仕方だ

私は怖い！

なので当然部下にお願いした

「ビニール袋を２重にして

ガムテープでぐるぐる巻きにして

絶対に臭いとかでないように」と

これで終わりかと思ったら

まだいるかもしれないの事で

また同じところに罠を仕掛けるのだった

また1週間後に（部下が）確認をした時は

Ｇやコウモリが罠に掛かっていたようだ

「ネズミのエサになるのでそのままにしておいてください」

と業者さんに言われているようだ

私は思った

怖い！

別の動物が捕まったらしい

 昨日、月に一度の業者さんが来る日だった

私は対応の全てを部下に任せていた

そう

私は彼を今回のプロジェクトリーダーに

任命したのであった

彼は業者さんとすかり仲良しになっていた

（まだ2回しか会ってないのに）

業者さんの対応した後

彼からの報告があった

「なんか会社でアライグマ捕まえたらしいですよ」

え？

出典:農林水産省Webサイト

 なんか日本中に分布しており

農作物の被害も結構あるらしい

他にハクビシンなども良く聞く

出典:農林水産省Webサイト

想像してたより

会社には結構動物がいるんだな

とつくづく思った次第である

やっぱり一番最初に出たのは

カピバラだったんだな

と強く思う今日この頃である